これからのモノづくりの未来や大量に廃棄されていく物のこと、従事している人たちを取り巻く沢山の問題について自分も当事者として何か出来ることは無いかと探している中で、レザー製品のデザインやリメイク商品のデザインを手掛けていた経験やその時抱いた問題意識を元にただリメイクする、ただリサイクルするといった同次元での横移動ではなく自分が作る物はより良いもの、より使う人や作る人にとってポジティブな意味のある高次元への「進化」を目指すべきだと思いました。

物を作るときには非常に多くの技術や道具、材料を必要とします。

鉄で出来た道具、火を使う加工、大量の水を使う染め、色々な植物の成分から成る薬品、あらゆる機械を動かす電気、、、

様々な要素が絡み合って何かが何かに進化して誰かの大切な存在になる部分が昔からなんだかポケモンみたいだなと思い、進化の可能性に満ちているイーブイに密かに思いを馳せていました。(サンダース推し)

色々なものを元に様々な物に「進化」させていく、そんな活動が実現できればと思います!

今回のご依頼は以前より交流のあった銀座の老舗テーラーのオーナー様の奥様が昔イタリアのフィレンツェで気に入って購入したはいいものの残念ながらあまり着ずに長年眠っていたジャケットをデザインお任せ、軽く、リメイク感があり、尚且つ雑ではない製品的なクオリティーを保ったA4が入るバッグにして欲しいとのことで色々作戦を考えて作ってみた工程を載せます。

まずはフロントファスナーを綺麗に取り除き前見ごろを切り取っていきました。

今回のリメイクを面白くするために設けた制約は「このジャケット以外の材料を一切使わない」ことでかなり面積が限られたこともあり、バッグの片面はジャケット本来のディテールを生かし、もう片面は難易度の高いランダムで全シームラインが中で縫われているパッチワークを使うことにしました。

切り取っては考え、考えては切り取り、、、

慎重に材料になる部分を最大限に生かせるように切り取って、、、

ジャケットの革は全て取り除き裏地のみが残った状態です。
個人的にはこの「途中」の段階に特に萌えます。笑
実はバッグの裏地はこの段階ではどうするか全く決めていなかったのですがここまで切り取ってようやくこの少なく複雑に縫い合わされている裏地から無理やりバッグの裏地分の面積を捻出する覚悟が決まりました!

遂に襟だけになりました。
この状態がかわいいなと思ったので載せます!
ただ崩すだけでなく途中の段階の画像や葛藤の記録も立派なリメイクの材料だと思って大事にしていきたいですね。

ということで、いきなり感は否めませんが完成品のお披露目です!
表は背中の表地を上下逆にして取ったものに腰ポケットを載せ、更にフラップにエポレットを移植してパカパカ開かないように、デザイン的にもミリタリー的な機能美を持たせました。

裏面は当方の必殺「中縫いランダムパッチワーク」で頑丈で綺麗な縫製且つアート感も楽しんでもらえると嬉しいなと思い選択した技法です。

以前このランダムパッチワークで3m×2mくらいのパネルを作成したことがあるのですがスペインはマドリードにあるピカソのゲルニカのようなインパクトのある面に仕上がったので勝手にゲルニカ・パッチワークと呼んでいます。笑

サイトの別の場所にでもその時のパネルを載せておきますのでご興味がありましたらご覧ください!

古くなったソファーの革をこれで張り替えたら凄い物が出来上がりそうだなとワクワクしているのでいつかやりたいですね。。。

デザイン的に2WAYになっても面白いかなと思い持ち手に使用した元フロントファスナーを閉じるとおしゃれなレザー巾着にもなります。
ファスナーが肌や衣服に当たって傷つかないように、当たる部分にはガード用のレザーを仕込んであります。

使われなくなってしまったもの、余っているもの、捨てられてしまうものをただリメイクしたりリサイクルする以上の物に仕上げられるように日々精進してまいります!

参考価格

こちらの案件は細かい仕様はお任せで、次のオーダーに応えたものになります。

  • 凄いものが見たい
  • A4サイズが入る
  • 軽くて頑丈
  • 作りがカジュアル過ぎないこと

こういった1点もののご依頼の場合、10万円(税別)~となります。

簡単なものでしたら、ご相談により5万円(税別)から承ります。

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